鉄腕!DASH!! 洞窟編
我々ケイバー(洞窟探検をする者)があたりまえのように使っている言葉でも、世間一般に通じないものもあり、戸惑うこともたまにある。
今回の撮影中も「この先が例の“ひょっとこ”の場所です」と言ったら、ひょっとこ?何ですかそれ?と聞き返された。
「ひょっとこ」とは水没しかかっている狭い空間を、水面から口と鼻だけを出して突破することをいい、そのときの顔が、ひょっとこのそれに似ているところから名づけられた。
例えば、このようなかたちで使うことがある。
「ひょっとこでシュノーケルは使えない。さきっぽが天井につかえて溺れかけた。」
「ひょっとこより先は水没している。だが水くぐりしたら突破できそうだぞ。」
「4回ひょっとこして、さらにその先も洞窟はずっと続いていた。」
“ひょっとこ”とは、我々の使いなれた言葉のひとつであり、それは「困難だが、まだ奥に行くことができる」という希望に満ちた意味合いを持っている。新しい洞窟を追い求めて探査するときなどは特にそうだった。“ひょっとこ”とはそんな言葉である。(お)
“ひょっとこ”をする状況。
天井と水面との間には5センチくらいの隙間がある
仰向けで水面から口だけ出して突破する
ひょっとこ顔になる
無事に通り抜け、さらに空間が続いているとわかったときは、
未知のエリアであればあるほど、何とも言えない満ち足りた気持ちになる
※上2枚の写真は、以前、玉泉新洞へ行ったとき一緒に行ったハブ博物公園ショーマン「K」の、“ひょっとこ”関門を突破する勇ましい姿。鉄腕DASHとは関係ない。
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