てぃーだブログ › 神秘の鍾乳洞「玉泉洞」 › 洞窟関連の話題 › これが骨運というものか

2011年12月28日

これが骨運というものか

「骨運(こつうん)」なるものがある。骨をよく拾う人のことをそう言う。
骨というのは化石になった骨のことであり、拾う人は古生物学者やその類の人たちのことである。

先日行った 『浜比嘉大アブ洞』 の奥に骨が落ちており、
何だろうと思って拾ってきたのだが、それが何の動物の骨かが判明した。

半分土に埋まっていたこの骨を、O先生(化石の専門家)に鑑定して頂いたのだ。
袋から取り出して見てもらうと、「かなり巨大なイノシシだ」 ということで先生は驚ろかれていた。
約20cmの牙が下顎に残っており、半化石状態の骨とのこと。
先生は「いいの拾ったなあ」と言いながらしげしげと眺めておられた。
これが骨運というものだろうか。
(この骨はのちほど先生へお預けした)

これが骨運というものか
※イノシシの牙と下顎の先端部は土と砂利に埋もれていて、写真には写っていない。


おそらく、古代の浜比嘉島(と、その周辺)には、大型のイノシシが棲息できる豊かな森が大きく広がっていたのだろう。
そして、その森の大地の下には水量のゆたかな地下川を持つ巨大な洞窟があったはずである。
もしかすると、昔の南米やニューギニアのように、好戦的な部族なども住んでいたかもしれない。
今では小さな浜比嘉島も、こう考えるとなんだか楽しい。








Posted by おきなわワールド at 23:00│Comments(0)洞窟関連の話題
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。