コウモリ観察会は日没の時間にあわせて玉泉洞に入ります。
食事のため鍾乳洞を出て森へ行こうとするコウモリたちをねらって観察するわけです。
ですが、鍾乳洞に行く前に “コウモリとはなんぞや” ということを学んでから鍾乳洞へ行くと、より楽しくコウモリ観察ができます。
コウモリの剥製をつかって解説中の田村先生。
500匹くらい蚊が描かれた巻物をひろげる田村先生。
コウモリが一晩に食べる蚊の量はなんと500匹以上。
蚊だけでなく、稲や果樹の害虫となる虫もたくさん食べてくれるので、コウモリは益獣なんです。
コウモリ観察会で楽しいアトラクションのひとつが、コウモリの声を聞く道具 “バットディテクター” を使うことです。
これはコウモリの超音波を人間の聞こえる音域に変換する器械です。
コウモリが見えなくても、近づいてくるのが音でわかります。
まるでコウモリになったような気分を味わえます。
(これを使うと、指をすり合わせたときに出る音や、虫の音など、身近にあるいろいろな超音波も聞けたりします)
コウモリ探知機 “バットディテクター”
コウモリの超音波を録音して可視化する器械も登場しました。
コウモリの出す声の種類によって音の波のかたちが変わるのがわかります。
コウモリの種類の判別にも使われ始めているそうです。
おまけでテナガエビやオオウナギなども足元を流れる地下川にいるのを見つけました。
子どもたちがコウモリのイラストを描いてくれました。
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コウモリが飛びながら糞を落とすことで、森と鍾乳洞に栄養が与えられ、地上と地下の生態系が育まれる...。
天地創造の神はコウモリ?と思ってしまうような、そんな田村先生のひとことがとても印象に残りました。(お)