ほんとうはヒトの時間軸を忘れていたい

おきなわワールド

2009年03月26日 21:50

先日、「おきなわ石の会」の野外観察会にふらりと参加しました。
場所は浦添市港川。
八重瀬町の港川ではありません。


「おきなわ石の会」の皆さん
会長の説明に聞き入っています
「港川石灰岩」の模式地で、10万年前は浅い海だった場所です。
港川石灰岩の名前の由来となった地は、ここです。
ということで、学術的に保存が必要な重要な場所です。

※模式地(もしきち) とは
・地層(岩石)の名前の由来となった場所。
・化石の模式標本が産出した場所。



浦添市港川 港川石灰岩(マチナト石灰岩)の模式地


港川石灰岩(あわおこしに似ているので「あわ石」ともよばれている)
石のつぶつぶは星の砂ともいわれている有孔虫の化石
とげとげは波にもまれて磨り減ってなくなっている


斜交層理が見られる
時代によって波の向きが変化したため、斜めに堆積層が交差している


有孔虫を探すみなさん
波にもまれてとげとげしさがなくなり、まるくなってしまった有孔虫(星の砂)どもを探す


約6000年前はこのノッチ(波で削られた凹み)あたりが海水面だったようだ
この海岸線沿いには縄文時代の遺跡も多い
昔も今も、このあたりで貝などを採っている


岩の上でヒトの時間軸を超えた話を聞く


・「おきなわ石の会」
http://d.hatena.ne.jp/stone-circle/



「港川崎原古墳群」
この模式地にある、港川石灰岩で作られためずらしい亀甲墓
調査をした浦添市文化課様からの説明も聞かせていただけた
今後は、この墓を知る方々を訪ね歩き、聞き込み調査もする予定とのこと
※この調査地は今回特別に中に入らせてもらいました。(普段は立入禁止)



ヒトの時間軸を超える話を聞くと、日々の生活がおろそかになることがよくある
皿を洗ったり洗濯だとかいうことが・・・(お)

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