石さまざま

おきなわワールド

2012年03月29日 21:40

鍾乳洞といわれる洞窟の内部空間には、つらら石と呼ばれる鍾乳石が、天井から無数に

ぶら下がっていたり、石筍(せきじゅん)と呼ばれる鍾乳石が、溶けた氷柱のように地面

から突き出していたり、その暗闇につつまれた地底の世界を美しく演出している。

鍾乳石の姿・形は様々で、一様に同じものがない。

美しいものや不恰好なもの、かたちがまっすぐなものや曲がっているもの、小さなものや

大きなもの、丸いものや四角いもの。それらはどれも個性的で、独自性に溢れている。

だが、その個性なるものの本質は、どれも同じもので成り立っている。


方解石という結晶で。






 ↑ 方解石 (つらら石や石筍など、すべての鍾乳石はこの結晶から成っている)



 ―ウィキペディアより―

方解石(ほうかいせき、calcite、カルサイト)は、鉱物(炭酸塩鉱物)の一種。組成は炭酸カルシウム(CaCO3)。

石灰岩の主成分鉱物で、鉱石として扱われる場合は石灰石、石材として扱われる場合は大理石と呼ばれる。
変成岩である結晶質石灰岩では、方解石の細かな結晶が、再結晶して大きくなる。
純粋なものは透明か白だが、不純物を含み色のついているものもあり、美しいものは大理石として珍重される。
特に無色透明でな自形結晶のものは氷州石(アイスランドスパー)と呼ばれる(由来は透明度の高い方解石を
アイスランドが多く産出することから)。






~方解石が創造した、さまざまな鍾乳石~




「ストロー(鍾乳管)」 
管の直径は5ミリほどで、管のなかから水が滴っている。
玉泉新洞には長さ1mほどのストローもある。







「ケイブパール」
砂粒などが核となってできる丸い鍾乳石。
水たまりの中でできる。滴下水や水流の漣などの振動によって水中のなかの石が動き、
真珠のような丸い鍾乳石ができる。この写真のケイブパールは1㎝ほど。







「つらら石」
もう少しひらたく板状のものになると、その形状から「カーテン」とよばれる。







「石筍」
下から柱のように立っている鍾乳石を石筍(せきじゅん)とよぶ。
天上からの水滴が地面に落ちて、この鍾乳石がつくられる。





※上記の写真はいづれも玉泉洞の第二支洞「玉泉新洞」で撮影したもの。


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