沖縄の洞窟 山田カーブヤーガマ(恩納村)

おきなわワールド

2013年02月19日 21:13

山田城(ヤマダグスク)と護佐丸父祖の墓がある恩納村山田。
国頭方西海道とよばれる国頭と読谷を結ぶ古道も、史跡として残っており、
そのそばにいくつか鍾乳洞がある。
その一つが山田カーブヤーガマという鍾乳洞で洞口の大きな洞窟である。
カーブヤーというのはコウモリという意味で
数十頭、オキナワコキクガシラコウモリが棲んでいる。
(沖縄では曲線状に曲げた骨組みで作った凧のことをカーブヤーという)
その周辺には琉球石灰岩と黒色片岩(名護層)の不整合が見られる。



南側の洞口


北側の洞口


オキナワコキクガシラコウモリ
日没ごろ、虫を捕らえに洞外へ。(11月)


少量の水が流れている。
沖縄の洞窟の中では比較的高い天井高と広い通路幅を持った洞窟で
二次生成物もよく発達しているが、成長はほぼ止まっている。
洞口の大きな貫通洞である。
洞窟の通路の幅や天井高のわりには、周辺に洞窟は少ない。
おそらく数万年前には大きな石灰岩帯があり、大規模なケイブシステムがあったと思われる。
それが浸食され洞窟が崩壊し、現在の規模に縮小してしまったと考えられる。(お)


洞内の崩落。



周辺の森1


周辺の森2


周辺の沢



山田カーブヤーガマの周辺にも小洞窟有り。



黒色片岩名護層を覆う鍾乳洞のフローストーン



黒色片岩名護層と琉球石灰岩の不整合1



黒色片岩名護層と琉球石灰岩の不整合2



国頭方西海道



つらら石をクライミングするカニ








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