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2018年08月05日

サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる

ガンガラーの谷にあるサキタリ洞遺跡で沖縄県立博物館・美術館による発掘調査が再開しました。
今年(2018年)は7月25日から約1ヶ月間行なう予定です。

サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる
サキタリ洞遺跡(洞内から外を見る)


サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる
サキタリ洞の洞口


サキタリ洞の調査は2009年からはじまり、今年で9年目に入ります。
その間には数々の大きな発見がありました。
記憶に新しいものでは、貝でつくられた世界最古の釣針(2万3000年前)が見つかっています。
そのほかにも、旧石器時代の石器(石英製)と人骨が同じ地層(1万6000年前~1万3000年前)から出土し、国内初の出土事例となりました。
また、押引文土器が県内で初めて出土し、分析の結果沖縄最古の土器(約9000年前)ということがわかりました。

サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる
調査区Ⅰ

サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる
調査区Ⅱ


これまで沖縄では7000年前(縄文時代・南島爪形文土器)~2万年前(旧石器時代・港川人)の間は、人類の痕跡がみつからない
空白の時代があるといわれてきましたが、サキタリ洞遺跡の地道な発掘調査によって、その空白が埋められようとしています。


サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる
出土状況の撮影

サキタリ洞遺跡 発掘調査はじまる
発掘調査エリアはガンガラーの谷のケイブカフェのなかにある


研究者のみなさんの静かな情熱と地道な努力によって、世界が注目する遺跡となっているサキタリ洞遺跡。
今年の調査も楽しみにしています。(お)






Posted by おきなわワールド at 16:57│Comments(0)洞窟関連の話題
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