2013年02月11日
沖縄の洞窟 押川洞(大宜味村)
沖縄県大宜味村押川は、塩屋湾に隣接したところにある。
そこには「押川洞」という鍾乳洞がある。
この一帯には石灰岩の分布はあるが、鍾乳洞の記載はほとんどない。
調査があまり入っていないことが原因か、洞窟が古くてすべてつぶれてしまったか、
そんなところだろう。地元の集落の方々に訊ねても、洞窟の情報はまるでない。
さんざん山のなかを歩いたあげく、夕暮れ近くになってようやく洞口を見つけた。

押川洞の洞口

押川洞のある森

押川洞のノッチ
(かつて、今よりも多くの水量で洞内を流れていた地下水流が
洞壁を削ったためにできた壁面の抉れ)

押川洞の幅は平均して3Mくらいである。
それほど大きくはない洞窟だが、過去の水流の痕跡からするとかなり大量の水が
勢いよく流れていたと考えられる。
かつては、もっと大きな洞窟があって、その支洞のひとつが押川洞だったのかもしれない。

森のなかをぶらぶらしているとリュウキュウヤマガメを見つけた。
枯沢の岩の隙間にいた。逃げるのがやたらと早かった。
鍾乳洞を探すときの手っ取り早い方法は、聞き込み調査だが、
沖縄の場合、80才を過ぎた方々は子供の頃に洞窟で遊んだ経験が豊富で、
そのありかも覚えていたりする。また、洞窟に対して親近感を覚えている
人達が多かったりもする。それとは逆に、60代~70代の方々は、洞窟で
遊んだ経験がほとんどない人が多いようで、洞窟に無関心か、忌み嫌う
傾向にある。幼い頃に経験した戦争の記憶がその原因のひとつのような気がする。
そういうことで、沖縄で洞窟調査を行うときは、80代の方々へ聞き込みをすることが
最も効果的だと思っている。洞窟調査のご参考まで。(お)
そこには「押川洞」という鍾乳洞がある。
この一帯には石灰岩の分布はあるが、鍾乳洞の記載はほとんどない。
調査があまり入っていないことが原因か、洞窟が古くてすべてつぶれてしまったか、
そんなところだろう。地元の集落の方々に訊ねても、洞窟の情報はまるでない。
さんざん山のなかを歩いたあげく、夕暮れ近くになってようやく洞口を見つけた。

押川洞の洞口

押川洞のある森

押川洞のノッチ
(かつて、今よりも多くの水量で洞内を流れていた地下水流が
洞壁を削ったためにできた壁面の抉れ)

押川洞の幅は平均して3Mくらいである。
それほど大きくはない洞窟だが、過去の水流の痕跡からするとかなり大量の水が
勢いよく流れていたと考えられる。
かつては、もっと大きな洞窟があって、その支洞のひとつが押川洞だったのかもしれない。

森のなかをぶらぶらしているとリュウキュウヤマガメを見つけた。
枯沢の岩の隙間にいた。逃げるのがやたらと早かった。
鍾乳洞を探すときの手っ取り早い方法は、聞き込み調査だが、
沖縄の場合、80才を過ぎた方々は子供の頃に洞窟で遊んだ経験が豊富で、
そのありかも覚えていたりする。また、洞窟に対して親近感を覚えている
人達が多かったりもする。それとは逆に、60代~70代の方々は、洞窟で
遊んだ経験がほとんどない人が多いようで、洞窟に無関心か、忌み嫌う
傾向にある。幼い頃に経験した戦争の記憶がその原因のひとつのような気がする。
そういうことで、沖縄で洞窟調査を行うときは、80代の方々へ聞き込みをすることが
最も効果的だと思っている。洞窟調査のご参考まで。(お)
Posted by おきなわワールド at 20:29│Comments(0)
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