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2015年06月07日

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」

沖縄島の本部半島の大堂周辺は熱帯、亜熱帯的なカルスト地形を見ることができる。
そこには円錐カルストの山が連なり、
そのなかの一つにウフグスクムイという名の山がある。
この山の山頂には竪穴が口を開けている。

山頂の竪穴は2本確認されており(記載は3本となっているが)、
深さ-46mの「上城森アブ第1」と深さ-16mの「上城森アブ第3」がある。
中生代の石灰岩につくられたフィッシャー性の竪穴で、
沖縄の竪穴としては比較的深い竪穴である。
過去の資料によると、それらの洞穴の洞床からはリュウキュウジカの化石が見つかっている。


沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
ウフグシクムイ山頂からの景色
眺望が良く、伊江島や瀬底島などを見渡すことができる

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
周辺のカルスト地形は円錐形の山々が連なっている
露出した石灰岩の岩肌は雨水で浸食されている

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
上城森アブ№1の洞口
第1ピッチ(-35m)を下降する
第1ピッチの洞床には洞壁から剥がれた岩が堆積している

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
第1ピッチ下降中に洞口を見上げる
外光が洞穴の壁面を照らす

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
迷って入ってきた蛙が、洞内の岩壁にいた(シロアゴガエル?)

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
洞床(第1ピッチで生物採集)

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
第二ピッチを下降する(-13m)

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
第二ピッチ洞床
洞床に角礫が堆積している

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
肋骨らしき骨も落ちている

沖縄の洞窟 「上城森アブ№1/№3」
洞壁には壁から剥がれた角礫や洞外から流入した土などと一緒に
カタツムリの殻が堆積していた


久しぶりの上城森アブは楽しかった。
竪穴は良い。(お)







Posted by おきなわワールド at 14:00│Comments(0)洞窟関連の話題
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