2015年06月18日
玉泉洞百景「トゥファ」

トゥファ (玉泉洞観光洞エリア)
(c)Gyokusendo Cave
玉泉洞を流れている地下河川は、洞口から地上へと排出されている。
それは川を経由して1.5km先の海へと流れていく。
鍾乳洞の地下水が排出される洞口付近には、
トゥファという炭酸塩堆積物が形成されている。
(写真:地下水が流れ出ているところに形成している)
炭酸カルシウムを溶かし込んでいる地下水が洞外(地表)へ湧出して大気に触れると、
水に溶存していた二酸化炭素は脱気され、水に溶存していたカルサイトは
沈殿する(二酸化炭素濃度の再平衡)。
それがトゥファができる要因のひとつである。
トゥファの表面にはシアノバクテリアも生息していて、その形成に関係しているらしい。
鍾乳石とくらべて堆積が速く、年間数ミリから1センチ。
断面を見ると縞状になっており、過去の降水量等の詳細な記録媒体として
有望とのことで、古環境研究の試料として注目されているようだ。
玉泉洞観光洞エリアの洞内を流れる地下川の河床は孔隙質でやわらかい。
シアノバクテリアも影響しているのではと思われる。
トゥファを研究されている方に調べて頂きたいところである。(お)
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Posted by おきなわワールド at 17:00│Comments(0)
│玉泉洞 百景
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